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足首の症状|横山医院|保土ヶ谷の整形外科・リハビリ・内科・在宅医療

足首の症状

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足首の症状Ankle

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痛み、腫れ、しびれ

原因と病態

生活様式の変化に伴って、足関節障害は近年増加傾向となっています。
本来、健常な足には縦・横にアーチがありますが、加齢による変性やアーチを支える筋肉が機能しなくなることで起こる障害として扁平足があります。また、若年者ではスポーツ現場で捻挫や骨折などの外傷を起こすことが多いです。

治療方法

足の構造に合った靴や、インソールを用いた保存療法が有効であると言われています。日常生活の活動量、スポーツ、職業などを考慮してテーピングや足底板など最適な治療を選択します。
当院では、体外衝撃波を用いて局所的な痛みを軽減させる治療も行います。

代表的な疾患

足関節捻挫

足関節捻挫は、足関節に1回の大きな外力が加わって損傷します。スポーツ外傷の中でも多く発症し、特にサッカー、テニス、バスケットボールやバレーボールなどで多く発症します。

原因と病態
足関節に大きな外力が加わることによって足関節が正常の可動範囲を超えて曲がってしまい、靭帯・骨・腱に損傷をきたしてしまいます。
足関節捻挫の多くは内返し損傷が多く、発症後は受傷した関節に腫脹・疼痛が出現して関節を曲げることが困難となることもあります。特に頻度が高いのは前距腓靭帯損傷です。
診断
病歴や身体所見にて病状を確認し、レントゲン検査や超音波検査などの画像検査を行うことで正確に診断することができます。
足関節捻挫では、損傷する靭帯・骨・腱のパターンが決まっており、その部位を注意深く診察して圧痛がある部位に超音波検査を行うことで正確な診断をすることができ、治療方針を決めることができます。
予防と治療
軽度の場合は装具やシーネ固定を使って関節を固定し、治療しています。また、安静や氷での冷却、抗炎症薬の使用なども症状の軽減に役立ちます。
捻挫を繰り返してしまう場合は、捻挫予防のリハビリテーションを行うこともできます。
アキレス腱断裂

アキレス腱損傷は、アキレス腱の部分的または完全な断裂を指します。アキレス腱は、下腿下部と踵の骨である踵骨をつなぐ強力な腱であり、歩行や走行時に脚の筋肉と踵を結びつけます。
アキレス腱損傷は、急激な運動やスポーツの活動中に起こることがよくありますが、他の要因によっても引き起こされることがあります。

原因と病態
突然の激しい運動やスポーツの活動によってアキレス腱に大きな負荷がかかり、損傷が発生することがあります。
アキレス腱損傷は、程度の違いによって部分的な断裂(部分的な損傷)や完全な断裂(完全な損傷)に分類されます。部分的な断裂の場合、腱の一部が損傷し、完全な断裂の場合、腱が完全に切断されます。
診断
症状の詳細な評価と身体検査に基づいて行われます。また、超音波検査を行うことで損傷部位を確認して治療方針を決定します。
予防と治療
アキレス腱に負荷をかけないようにするために、ギプスや装具による安静が重要です。アキレス腱損傷は、早期に適切な治療を受けることで回復することが可能ですが、治療を遅らせると断裂部が癒合しない可能性があります。したがって、症状が現れた場合は早めに医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
また、早期回復を望む場合は手術をすることもあります。手術した場合にせよしない場合にせよ、リハビリテーションが非常に重要となってきます。適切な時期に、徐々にアキレス腱に負荷をかけていくことが重要です。
アキレス腱炎

アキレス腱炎は、アキレス腱(かかとの後ろにある腱)の炎症を指します。炎症が起こると踵のやや上方が歩行時に痛くなり、その部位の腫脹・熱感・圧痛を認めるようになります。

原因と病態
アキレス腱炎は、アキレス腱への過度な負荷や急激な運動によって引き起こされます。
特に走行やジャンプなどのスポーツ活動において、アキレス腱に過度のストレスがかかり発症します。また、アキレス腱の踵の骨の付着部の骨棘やアキレス腱の変性が原因で発症することもあります。
診断
アキレス腱炎の診断には、主に症状の評価と身体検査が行われます。また、エコー検査を行うことにより血流や炎症の状態を正確に把握することができます。
予防と治療
治療には、安静、物理療法、ストレッチ、筋力トレーニング、抗炎症薬の内服・外用等があります。
脛の裏の筋肉(下腿三頭筋)が固くなると発症しすることが多いため、リハビリテーションを併用することがあります。
足根管症候群

足根管症候群は、足首の内側にある足根管内で神経が圧迫されることによって引き起こされる神経障害です。足根管は足首の内側に位置し、その中を脛骨神経が通っています。

原因と病態
腫瘍や炎症、偏平足などにより足根管内の脛骨神経が圧迫されることで、足底の先端側に痛みやしびれが生じます。また、足底に膜が張り付いたような感覚になったり、砂利の上を歩いているような感覚になったりします。冷感が出現することもあり、夜間に悪化する特徴があります。
診断
足根管症候群の診断には、症状の評価、身体検査、特に足根管をたたくとしびれているところにビンビンとしびれや疼痛が誘発されるティネル兆候が陽性となります。さらに、レントゲンで変性などがないか、超音波検査で足根管内にガングリオンなどの腫瘍がないかを確認します。MRI検査や神経伝導検査が行われることがあります。
予防と治療
治療には、症状の管理(痛み止めや抗炎症薬の使用)、物理療法、偏平足がある場合はインソールやリハビリテーションで加療、足根管内ブロック注射などで治療しますが、改善しない場合は必要に応じて手術的治療を行うことがあります。
変形性足関節症

変形性足関節症は、足の関節の軟骨が徐々に劣化し、炎症や痛みを引き起こす慢性的な疾患です。

原因と病態
変形性足関節症の原因は、加齢に伴う変化以外にも外傷(骨折や捻挫)によるものや関節リウマチによるものがあります。
関節には軟骨があり、その軟骨が減ってしまうと外傷や足の関節部分に痛み・腫脹が生じることがあります。また、足関節は活動時に痛みが増強されることがあります。
診断
変形性足関節症は、身体所見、画像検査(レントゲン検査、超音波検査、MRIなど)を行い診断していきます。
予防と治療
治療には、軽症の場合は症状の管理(痛み止めや抗炎症薬の使用)、関節内注射(当院では超音波ガイド下に)、物理療法、足関節の装具やインソールを用いて治療します。
重症になると、必要に応じて手術的治療を行うことがあります。
痛風発作

痛風発作はかつて贅沢病と言われていましたが、食生活の変化とともにありふれた疾患となっています。30歳代が発症のピークで40歳代、50歳代がこれに続きます。男性に多く有病率は1%を超えていて、現在ではありふれた疾患となっております。

原因と病態
通常、痛風発作は一つの関節に赤み、腫れ、激しい痛みを伴います。一般的に、足の親指の付け根にある関節で発症しやすいのですが、その他では足首や足の甲、膝、手首などにも発症することがあります。
痛風の原因は尿酸です。尿酸とは、プリン体が分解されて生成される物質です。プリン体を多く含む食品の摂取が増えることなどで、血液中の尿酸が増えると関節内に針状の尿酸結晶が析出されるようになり、痛風発作を発症します。
尿酸値が上昇する原因は以下のようなものがあります。①遺伝的要因 ②プリン体を多く含む食品の摂りすぎ ③アルコールの摂取 ④腎機能低下 などがあげられます。
診断
痛風の診断は、病歴、身体所見、血液検査、場合により関節液の検査などが行われます。
予防と治療
痛風発作の治療には、痛みを取り炎症を改善させる治療と、痛風の再発を防ぐための尿酸値を下げる治療に大別されます。
痛みをとる治療は、急性期はNSAIDsと呼ばれる抗炎症薬投与で治療しますが、痛みが強い場合などは発作が起きている関節内にステロイド注射をエコーガイド下注入する治療もあります。
尿酸値が高い状態が続くと痛風発作が起こるだけでなく、腎機能障害を併発したり、尿路結石になったり、痛風結節(コブのようなもの)ができたりするので、痛風発作を疑った際には尿酸値を測定することが必要です。尿酸値が基準値を超えている場合は、再発予防のためにも尿酸値を下げる薬を使用して治療していきます。
下垂足

下垂足は、主に腰椎疾患か腓骨神経という神経が圧迫あるいは損傷することで生じます。
下垂足になると、つま先を上に向けることが難しくなり、歩くときに引っかかりやすくなったり、股関節を大きく持ち上げたり足を前に投げ出したりするような歩き方になったりします。

原因と病態
下垂足は、腰椎疾患では腰椎椎間板ヘルニアなどで第5腰椎神経根を圧迫してしまっている状態で起こることがあり、また長期間の固定や同一姿勢などにより腓骨神経が圧迫されることでも生じます。
診断
下垂足は、患者の症状や身体所見、腰椎のレントゲン検査で診断していきますが、腰椎疾患か腓骨神経麻痺か判断困難な場合は腰椎MRI検査や筋電図検査などで精密検査が必要になることがあります。
予防と治療
下垂足の治療法は、その原因や症状の程度によって異なります。腰椎疾患が疑われる場合は、基本的に足関節が重力に対して持ち上がらない時は手術が必要になることがあります。
腓骨神経麻痺は基本的に保存的治療となります。物理療法やリハビリテーション、足首をサポートする装具やブレースの使用が含まれます。
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