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膝の症状|横山医院|保土ヶ谷の整形外科・リハビリ・内科・在宅医療

膝の症状

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膝の症状Knee

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痛みや、関節の腫れなどが起こります。また膝関節が曲がりにくい、伸びにくいなどの可動域制限も起こります。

原因と病態

歩行時に膝関節には体重の3倍の荷重がかかると言われています。その時の痛みの多くは加齢などによる関節の変性や軟骨の減少によって引き起こされます。
高齢者では変形性関節症が多く、歩行や階段昇降・正座が困難になります。
若年者では柔軟性の低下や繰り返されるジャンプ動作で膝関節を痛める方が多くみられます。

治療方法

レントゲンや超音波検査にて診断を行い、薬物療法やヒアルロン酸注射を併用して治療を行います。
リハビリテーションでは、日常生活での動作やトレーニング指導を行い、スポーツ障害に対してリハビリテーション、超音波や体外衝撃波などの機械の治療にて症状改善を図ります。

代表的な疾患

変形性膝関節症

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が徐々に劣化し、炎症や痛みを引き起こす慢性的な疾患です。
一般的に加齢とともに進行し、膝の動きや機能に影響を与える可能性があります。

原因と病態
基本的には加齢とともに膝の軟骨が劣化し変性が進行していきます。また肥満や遺伝的要因もあります。さらに膝の靭帯や半月板損傷があると変性はより進行していきます。
1:4で女性のほうが多く発症します。O脚となり、内側の軟骨が変性することが多いです。過体重、膝のけがをしたことがあることも発症のリスクとなります。
初期は膝の動き出しの痛み程度ですが、進行していくと階段(特に下り)で痛くなったり、正座が困難になったりしていきます。
末期になると平地歩行も困難となってしまいます。
診断
変形性膝関節症の診断には、身体検査、X線検査、超音波検査を行います。痛みが強い場合や治療しても改善しない場合はMRIも施行することがあります。
予防と治療
治療には、症状の管理(痛み止めや抗炎症薬の使用)、ヒアルロン酸注射を施行します。当院では注射の時の痛みを最小限にし、確実に関節内に投与するために超音波ガイド下にヒアルロン酸注射を行っております。
また超音波を用いると変形性膝関節症に伴う周囲の軟部組織の炎症を捉えることができ、直接炎症が起きている組織や、痛みに関与する神経周囲にピンポイントに注射することができ疼痛コントロールに非常に有用となっています。
また変形性膝関節症はリハビリテーションが非常に重要で、膝を支える大腿四頭筋の筋力トレーニングや可動域制限を改善するための運動療法を、理学療法士の指導のもと行っております。重症度によっては装具の使用をしていきます。
しかし上記の保存的治療を行っても疼痛が改善しない場合は、手術的治療となることがあります。
膝蓋大腿関節症

膝蓋大腿関節症は、膝蓋骨(膝蓋骨)と大腿骨の間の関節に痛みや不快感を引き起こす状態を指します。
この症状は、特に長時間の活動や階段の上り下りなど、膝関節に圧力がかかる活動中に現れやすいです。

原因と病態
膝蓋大腿関節は膝蓋骨の裏側が凸、大腿骨側が凹となっており膝蓋骨が大腿骨の溝にはまる感じになっています。そこには軟骨がありスムーズに動くことができますが、加齢性変化や外傷などで軟骨に損傷をきたすと膝の屈伸の際に痛みや、こすれるような違和感が出現します。
診断
膝蓋大腿関節症の診断には、身体検査、X線検査、MRIなどの画像検査などが使用されることがあります。
予防と治療
保存的治療には膝蓋骨の不安定性があるようでしたら、装具や膝周囲の筋力トレーニング、可動域訓練などを行っていきます。治療抵抗性の場合は手術を選択することもあります。
半月板損傷

半月板は、膝関節内に位置する軟骨組織であり、大腿骨と脛骨の間に位置しています。膝関節のクッションと安定性に関与しています。外傷やスポーツ時の関節の急激な動きによって損傷する場合と、年齢に伴う変形性膝関節症に合併することがあります。
半月板損傷をきたすと膝の曲げ伸ばしで痛みや引っ掛かり感が出現し、ひどくなると膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり歩行が困難となります。

原因と病態
スポーツ中の急激な方向転換、着地時の過度な負荷、膝を捻るなど、外傷が原因となることがあります。
高齢者の場合は変形性膝関節症に伴い、半月板は経年的な変化によっても損傷することがあります。後者は半月板が劣化し、容易に損傷することがあります。
診断
半月板損傷の診断には、身体検査、X線検査、超音波検査、MRIなどの画像検査などが使用されることがあります。
予防と治療
保存的治療には抗炎症薬の内服や外用剤、ヒアルロン酸注射や膝周りの大腿四頭筋訓練をリハビリテーションで指導していきます。
保存的治療が効果ない場合やロッキングしている場合、内側半月板後根断裂(MMPRT)などは手術が選択される場合があります。
膝関節拘縮

膝関節拘縮は、膝関節の可動域が制限され、膝が完全に伸展または屈曲できなくなる状態を指します。
膝関節拘縮は、膝の周囲組織(骨、軟骨、靭帯、筋肉、腱など)の異常によって引き起こされる場合があります。この状態は、変形性膝関節症によるものや、外傷・手術などの要因によって生じることがあります。

原因と病態
変形性膝関節症や骨折などの外傷により発症します。
膝の屈曲や伸展が制限され、膝の動きが困難になることがあります。それに伴い歩行や日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。
診断
膝関節拘縮の診断には、身体検査、X線検査、MRIなどの画像検査が用いられます。
予防と治療
治療には、超音波検査ガイド下の注射、物理療法、理学療法士とのマンツーマンのリハビリテーション(可動域訓練・筋力トレーニング・ストレッチ)を行っていきますが、改善が乏しい場合は手術が行われることがあります。
膝蓋腱炎

膝蓋腱炎は、膝の前面にある膝蓋の下に位置する腱(膝蓋腱)の炎症を指します。
膝蓋腱炎は、膝を過度に使用したり、急激な運動を行ったりすることによって引き起こされることが一般的です。

原因と病態
膝の前面、特に膝蓋の下部に痛みが生じます。痛みは通常、活動時に増強されます。
診断
膝蓋腱炎の診断には、身体検査、X線検査、超音波検査、MRIなどの画像検査などが使用されることがあります。
予防と治療
治療には、安静、運動制限、物理療法、アイシング、大腿四頭筋のストレッチ、筋力トレーニングなどのリハビリテーション、抗炎症薬の投与などがあります。
当院では長引く膝蓋腱炎の場合、プロロセラピー(ブドウ糖の注射)やステロイド注射、体外衝撃波を用いて治療していきます。
膝内側側副靭帯損傷

膝内側側副靭帯は膝の内側に位置し、脛骨と大腿骨を結ぶ靭帯です。膝の安定性を保ち、膝が外反するストレスに対して保護する役割を果たしていますが、この靭帯が部分的または完全に損傷された状態を指します。

原因と病態
スポーツ時のけがや交通事故で、膝関節に外反強制した際に膝の内側に痛みが生じます。
膝関節が外反しないようにする靭帯が内側側副靭帯なので、これが損傷してしまうと、膝の不安定性が生じます。
さらに強い外力がかかると、内側側副靭帯だけでなく、前十字靭帯や半月板なども合併損傷することがあります。
診断
膝内側側副靭帯損傷の診断には、症状の詳細な評価、身体検査、および画像検査(X線や超音波検査やMRIなど)が必要です。
当院では超音波検査を積極的に用いて診断しています。
予防と治療
受傷初期はシーネや装具による固定が重要です。安静やアイシング、物理療法で炎症を改善し、ある程度靭帯の安定性が改善したらリハビリテーションにより膝の安定性にかかわる筋肉のトレーニングを施行していきます。場合によっては手術的な方法(修復手術)が選択されることがあります。
前十字靭帯損傷

前十字靭帯は、膝関節内で大腿骨と脛骨を結ぶ重要な靭帯の一つです。膝の前後の安定性を維持し、特に脛骨の前方への制限をする役割を果たしています。前十字靭帯損傷は、この靭帯が部分的または完全に損傷された状態を指します。

原因と病態
サッカーやバスケットボールなどのスポーツで、急激な方向転換や着地時に前十字靭帯に負担がかかり、損傷が生じることがあります。
前十字靭帯が損傷されると膝が不安定になり、特に体重をかけるときや動きの方向を変えるときに不安定感(膝崩れ)を感じることがあります。
診断
前十字靭帯損傷の診断には、症状の詳細な評価、身体検査、および画像検査(X線、超音波検査、MRI)が必要です。基本的には急性期の前十字靭帯損傷は膝の関節内に腫脹を認めます。
予防と治療
前十字靭帯は内側側副靭帯と異なり損傷してしまうと、自己修復しない靭帯とされています。運動を今後も継続して行いたい場合は基本的には手術となります。
ただ軽度な損傷であり不安定性もわずかな場合は、リハビリテーションで膝の安定性を改善する筋力トレーニングを行い日常生活は問題なくなる場合もあります。
腸脛靭帯炎

腸脛靭帯は、大腿骨外側から膝の外側に伸びる靭帯であり、膝関節の安定性を維持し、脛骨の運動を支援します。この部分が炎症を起こす状態を指します。

原因と病態
主に膝の外側に痛みや不快感が生じます。特に膝を曲げ伸ばしした際に膝の外側に出現します。大腿骨の外側側にある腸脛靭帯が大腿骨外側顆とこすれることによって炎症が起きます。
特にマラソンなどの長距離ランナーに発症しますが、その他膝の曲げ伸ばしをするスポーツでも発症します。
診断
腸脛靭帯炎の診断には、大腿骨外側顆に膝の屈伸(特に30度くらい)に痛みや同部位の圧痛などの身体所見、および画像検査(レントゲン・超音波検査・MRIなど)が必要です。
予防と治療
治療には、安静、物理療法、ストレッチ、筋力トレーニング、運動の修正などの保存的治療が一般的に使用されます。
症状が持続する場合、当院では超音波ガイド下の注射や体外衝撃波なども用います。
鵞足炎

鵞足炎は、膝の内側にある鵞足(がそく)部の滑液包の炎症です。

原因と病態
膝関節の外側からのストレスや圧力が鵞足滑液包にかかることで、炎症が引き起こされることがあります。これは、ランニングや歩行などの活動が原因となることがあります。
診断
鵞足炎の診断には、身体検査、X線検査、超音波検査、MRIなどの画像検査などが使用されることがあります。
予防と治療
安静、物理療法、ストレッチ、筋力トレーニング、運動の修正などの保存的治療が一般的に使用されます。
症状が持続する場合、当院では超音波ガイド下の注射や体外衝撃波なども用います。
オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、成長期の子供や思春期の若者によく見られる、膝の前面に痛みや腫れを引き起こす疾患です。
主にスポーツをしている子供に見られ、膝関節の発育と関連しています。

原因と病態
成長期の子供は骨の成長に、周りの筋肉の成長が追い付かず、筋肉の強度と柔軟性が低下していくことが多いです。
その状態で繰り返しのスポーツ負荷が加わると、大腿四頭筋からつながる膝蓋靭帯の付着している脛骨粗面に炎症が起きたり、軟骨の一部が剥がれたりして痛みが出現します。
安静にすると症状は改善し運動負荷にて症状が悪化するのを繰り返していきます。症状がひどくなると運動が困難となってしまいます。成長期を過ぎると症状は改善します。
診断
オスグッド・シュラッター病の診断には、一般的には症状の評価と身体検査、レントゲン・超音波検査にて診断していきます。
予防と治療
疼痛や状態に応じて運動制限をしていきます。また大腿四頭筋の柔軟性改善が重要ですのでスポーツ前後のストレッチを指導していきます。
アイシングや外用剤の使用、装具療法、物理療法などでも改善しない場合やスポーツに制限がある場合、当院ではプロロセラピー(ブドウ糖注射)や体外衝撃波を用いて治療することもあります。
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