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かかとの症状|横山医院|保土ヶ谷の整形外科・リハビリ・内科・在宅医療

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歩行時の痛み、痺れ

原因と病態

生活様式の変化に伴って、足関節障害は近年増加傾向となっています。
本来、健常な足には縦・横にアーチがありますが、加齢による変性やアーチを支える筋肉が機能しなくなることで起こる障害として扁平足があります。
また、若年者ではスポーツ現場で捻挫などの障害を起こすことが多いです。

治療方法

足の構造に合った靴や、インソールを用いた保存療法が有効であると言われています。日常生活の活動量、スポーツ、職業などを考慮して足底板や運動療法など最適な治療を選択します。
当院では集束型体外衝撃波も用いて局所的な痛みを軽減させる治療も行います。

代表的な疾患

モートン病

モートン病は、足の前足部の神経が圧迫され炎症が生じる疾患です。
初期は前足部が歩行時に痛くなり、進行していくと足背部や足の指に痛み・しびれが出現します。

原因と病態
モートン病の原因は、ハイヒールなど幅の狭い靴を履くことや、外反母趾などがあると言われています。また、神経周囲の腫瘍(ガングリオンなど)が原因になることもあります。
40~60歳代の女性に多いと言われ、3-4足趾間が一番多く、その次に2-3足趾間に好発します。
診断
モートン病の診断は、前足部を横から圧迫して痛みがある足底側を指で押すことによって疼痛を誘発させます(Muldarテスト)。また、画像検査(X線、超音波検査、MRI)をもとに行われます。
予防と治療
治療法には、靴の選択やインソールの使用、物理療法、神経ブロックなどがあります。
リスフラン関節靭帯損傷

足の中足骨と楔状骨や立方骨との間の関節を安定化するのに重要なリスフラン関節靭帯が損傷された状態を指します。その中でも、第2中足骨のリスフラン靭帯が歩行時などに一番負荷がかかると言われています。

原因と病態
体操や剣道などジャンプ・着地の繰り返しや前足部を踏み込むことが多いスポーツに多く発症すると言われています。また、高いところからの着地時に痛めることも多いとされています。
靭帯が損傷されると、中足骨の付け根の間に痛みが生じることがあります。特に、歩行時や足首の動かす際に痛みが増すことがあります。痛み・腫脹が強いのに画像所見が少ない(わかりにくい)のも特徴の一つです。
診断しないまま痛みを我慢して足を使っているとリスフラン関節の不安定性が残ってしまい、足を踏み込んだ際の痛みが残存することもあり注意が必要です。
診断
リスフラン関節靭帯損傷の診断は、症状や身体所見、画像検査(X線、超音波検査、CT)をもとに行われます。
特に、リスフラン関節の不安定性や剥離骨折などを伴わない軽度の損傷の場合には、超音波検査が非常に有用です。
予防と治療
不安定性が軽度の場合、足部のシーネ固定など安静が重要です。リスフラン関節靭帯損傷は後遺症を残すことが多いので、正確な初期診断・初期治療が重要です。
不安定性が強い場合は、手術的な方法(リスフラン関節のスクリュー固定、靭帯の再建手術など)があります。
足底腱膜炎

足底腱膜炎は、足底にある腱膜(筋膜)が炎症を起こす疾患です。足の踵に痛みがあり、朝起床時の一歩目や安静後の動き出しの痛みが特徴的です。
また、長時間の立ち仕事や長距離歩行でも症状が悪化することがあります。中年女性に好発します。

原因と病態
足底腱膜が踵の骨に付着する部分で炎症を起こすことが多いです。
足底腱膜が引っ張る力と着地時の衝撃により、負荷が増大して炎症が発症します。また、過体重、不適切な靴、インソールの硬さなどが原因とも言われています。
診断
足底腱膜炎の診断は、痛みが出る部位や出るタイミングなどを聴取します。レントゲン検査では踵の骨に骨棘を確認し、超音波検査では足底腱膜の起始部に腫脹を認めることで診断します。
予防と治療
休息や活動制限、アイシング、インソールの使用、物理療法やストレッチ、非ステロイド性抗炎症薬や痛み止めの使用で治療します。症状が長引く場合は、超音波ガイド下に注射をして治療することもあります。
それでも足底腱膜炎が治らない方も多く、半年以上持続した場合は当院では集束型体外衝撃波を用いて治療することができます。(保険適応)
踵骨骨端症(シーバー病)

踵骨骨端症(シーバー病)は10歳前後の男児によく見られる疾患で、運動後に踵の痛みが出現します。また、踵に腫脹・熱感などが出現します。

原因と病態
踵骨骨端症は、踵骨の成長板が炎症を起こして強い圧力やストレスにさらされることで引き起こされます。成長板とは骨が成長するための領域であり、一般に骨が成熟すると痛みは消失します。
診断
踵骨骨端症の診断は、年齢や症状、身体所見に基づいて行われます。レントゲン検査や超音波検査を用いて診断していきます。
予防と治療
休息や活動制限、アイシング、湿布、足底のサポート、物理療法やストレッチにて加療していきます。
外反母趾

外反母趾は、足の親指が足の他の指に向かって曲がった状態です。

原因と病態
親指の基部の骨と第一中足骨の間の関節が変形することによって引き起こされます。外反母趾は、足の骨格の異常、靴の不適切な選択、遺伝的な要因などによって引き起こされます。
診断
外反母趾の診断は、症状や身体所見、画像検査の結果を総合して行われます。
予防と治療
外反母趾の治療は、足関節や足の指の筋力強化、適切な靴選び、インソールの使用などが重要になります。
重度の変形で生活に大きな支障をきたす場合には、手術を行うこともあります。
後脛骨筋炎

後脛骨筋はふくらはぎの内側~うちくるぶしの後方~土踏まずまである筋肉で、足をついた時に足底のアーチが崩れないようにする筋肉であり、身体への衝撃を和らげる働きがあります。ここに炎症が起こるとうちくるぶしの後方あたりが痛くなったり腫れたりします。

原因と病態
長時間の走行、ジャンプ、急な方向転換など、足首への過度の負荷が原因になることがあります。また、偏平足や体重増加や立ち仕事のし過ぎなども原因になると言われています。
特に偏平足は後脛骨筋炎の主な発症原因なので、偏平足がある方はこの治療も重要となります。
診断
後脛骨筋炎の診断は、主に症状や身体所見に基づいて行います。画像検査(レントゲン、超音波、MRI)も適宜行います。
予防と治療
休息や活動制限、アイシング、足底のサポート、物理療法やストレッチ、非ステロイド性抗炎症薬や痛み止めや外用剤の使用などを行います。
外反扁平足

外反扁平足は、足のアーチが崩れ、足首が内側に傾いている状態を指します。通常、足底にある内側のアーチが平らになり、足首が内側に傾くことによって特徴付けられます。
外反扁平足は、足の骨格の異常や筋肉の弱さなどによって引き起こされます。

原因と病態
足のアーチが崩れることで、足底の筋肉や後脛骨筋、靭帯に過度の負荷がかかり、足の疲れや痛みが生じることがあります。
診断
通常、外反扁平足の診断は症状や身体所見、および画像検査に基づいて行われます。
予防と治療
外反扁平足の治療は、主に足裏の筋肉の強化やインソールを使用するなどして、内側のアーチをサポートします。重症例では、手術を検討することもあります。
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