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エコー画像でみた前距腓靭帯の作用とリハビリテーションの考え方

当院では院長とコニカミノルタ様指導の下、リハビリセラピストもエコーの使い方を勉強しています。

 

【前距腓靭帯】

前距腓靭帯(anterior talofibular ligament:ATFL)は、腓骨外果前縁から起こり、前内方に向かって距骨頸に付着します。足関節の底屈・内反や距骨の前方移動を制動し、通常ではストレスを加えても不安定性はありません。しかし足関節内反捻挫において最も頻繁に損傷される靭帯であり、損傷後はエコー検査によってストレス時の不安定性を明確に確認することが出来ます。

 

 

 

 

【前距腓靭帯のエコー描出手順】

外果のやや近位で脛骨・腓骨を描出する⇒遠位に向かってプローブを平行移動すると脛骨が消え、鋭角に尖った距骨が現れる⇒丸みを帯びている外果を確認し、外果を支点にプローブを扇状に足底方向へ傾けると、ややМ状の距骨頸とそこに付着する帯状の高エコー像として前距腓靭帯が描出されます。外果は骨隆起が大きく隙間が空いてしまう為、やや多めにジェルを使用すると描出しやすくなります。

 

【ストレステストの行い方】

動かない丸椅子や検者の膝の上に被検者の踵だけ乗せて前距腓靭帯を描出します。この時点で前方引き出しストレスがかかっている為、下腿を把持し踵を椅子又は膝から持ち上げればストレス解除、また踵を下ろせばストレスがかかると言う具合です。踵をついた状態で下腿遠位を後方に押したり、距腿関節を内反させればよりストレスが増強されます。

 

【前距腓靭帯の異常例】

初回捻挫の場合は、適切な底屈・内反の抑制により2~3週間で不安定性が軽減し、7~8週間にはほぼ不安定性が改善しますが、その期間を逃すと不安定性が慢性化します。また小学生の内反捻挫時の合併症に多い腓骨裂離骨折も、受傷から3週間の固定がポイントとなります。一昔前までは「たかが捻挫」でしたが、現在は「されど捻挫」で再発や慢性的な不安定性から変形性足関節症へ移行する事も多く、現在では早期の治療とリハビリテーションが必須のケガであるとされています。

 

 

かく言う当院スタッフも一昔前のスポーツキッズだった為、エコー勉強会時は異常例のオンパレードでした。中には腓骨裂離骨折後の裂離骨片が距骨側まで飛んで行ってかろうじて安定している例もあり、本人は「まさかここまで・・・」と現実を目の当たりにしてショックを受けていました。ちなみに私も自覚はしていたのですが「やっぱり靭帯なかったか~」と再確認してやや寂しくなりました。でも自分の状態を把握することでやることが見えてきますね。リハビリ頑張りましょう!!

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