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外反偏平足

【概要】

土踏まずが消失して足裏が平らになった状態を偏平足と言い、一般的に足の縦アーチが低下を示すもので、「外反足・外反偏平足・回内足・偏平足」と総称されています。小児期は靭帯や関節の発達が未熟な為、小児偏平足は自然な現象であり成長・発達と共に自然矯正されてゆきます。成人・高齢者では、「靭帯や関節の発達に伴って自然矯正されない場合」や「スポーツ・肥満・立ち仕事による体重のかけすぎや組織の弱化からくる、靭帯機能・後脛骨筋機能の低下」により偏平足へ至るケースがあります。

 

偏平足

 

【症状】

重度の偏平足の場合、「土踏まずの低下」や後ろから踵を見た時に「足首が内・踵が外」に傾いていたり、「薬趾・小趾など趾が多く見える(too many toes sing)」などの傾向がみられ、成人・高齢者の偏平足では「足首が痛い・土踏まずの辺りが痛い」等の症状が出現します。さらに「後脛骨筋腱炎・アキレス腱炎・外反母趾・内反小趾・開張足・モートン病・胼胝(タコ)・膝関節痛・股関節痛・腰痛・頚部痛」など関連部位は多岐にわたり、どのような症状でも足部からの影響は無視出来ません。

 

【スポーツとの関連性】

「偏平足の人は走るのが遅い」と聞いたことがあるかもしれませんが、これはウインドラス機構・トラス機構と呼ばれる「足裏のバネ機能」が上手く利用出来ないことと、足・膝・股関節の軸が合わず力が上手く伝わらない事が大きな原因と考えられます。前十字靭帯損傷が起こりやすく、パフォーマンス向上時に問題とされる「ニーイン・トゥーアウト(膝が内側に入る動き・内股)」も偏平足の影響が強い動きの一つです。

 

【治療とリハビリテーション】

偏平足の原因は「靭帯機能の低下・破綻と後脛骨筋機能不全による関節の不安定性」ですので、治療法は①筋力強化②足底挿板療法③手術が考えられます。

①筋力強化では、主に足裏の筋力を鍛える「ショートフット」や「タオルギャザー」と言う運動を行います。また体重が内側にかかり過ぎないよう股関節周囲筋群を鍛えます。

②足底挿板療法(インソール療法)は、靴の中敷きによってアーチを保護する方法です。立っている間ずっと「足」のことを考えていられる人はいないでしょう。しかし、その間も「足」は潰れてゆきます。インソールは「無意識下」でも足の機能を整えてくれる非常に有用な道具です。現在、オーダーメイドから既製品まで様々なタイプのインソールが売られていますが、大切な事は「踵の安定性・アーチの支え具合・フィッティングの心地良さ」です。当院でも必要に応じて靴の説明とインソールのフィッティングを行っております。

 

 

インソール(フォームソティックス)

 

③靭帯や後脛骨筋の損傷が大きい重症の場合は、手術を検討することもあります。

このように直立2足歩行である私達人間にとって、土台である足元の崩れは全身に影響を及ぼす可能性があります。お困りのことがありましたら我慢せずにご来院下さい。

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