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腱板損傷

【概要】

肩関節を安定させる「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」という4つの筋肉の腱の部分を総称して腱板と呼びます。この4つの筋肉のうち1つでも腱が損傷したものを腱板損傷といいます。特に損傷されやすいのが棘上筋という筋肉で、構造的に損傷を受けやすい位置に腱が存在しているということが損傷を受けやすい原因としてあげられます。

 

腱板筋のイラスト

 

腱板には、上腕骨頭を肩甲骨に引き付けて、肩関節を安定させる作用があります。もし腱板が損傷してその機能に障害が生じれば、肩関節は安定性を大きく損なってしまい、肩の痛みや動きに制限をきたしてしまいます。腱板の断裂には「小断裂(1㎝以下)」「中断裂(3㎝以下)」「大断裂(5㎝以下)」「広範囲(5㎝以上)」などの分類があり、部分断裂は腱のつながりが一部残っている状態のことを言います。

 

【原因と症状】

腱板を傷めてしまう原因としては、「外傷性」と「変性」によるものがあります。外傷性では、直性的な外力が肩に加わることもありますが、手や肘をついたときに腱板を傷めてしまうケースの方が多くみられます。変性によるものでは、加齢や繰り返しの物理的ストレスにより徐々に腱板が傷んで変性を生じます。腱板損傷の症状としては、疼痛、可動域制限、筋力低下、引っ掛かり感などが生じます。

 

 

【診断】

診断は主にエコーやMRIなどで行います。エコーを用いるとその場で腱板損傷の状態を知ることができ、さらに詳しい状態を把握したい場合にはMRI検査が行われます。

 

【治療とリハビリテーション】

治療としては、まず保存療法から行うことになります。ただし、若い方でスポーツに早く復帰したい、あるいは高齢者でも活動性が高く、保存療法に抵抗を感じる方などに対しては手術を選択することがあります。保存療法では消炎鎮痛薬による疼痛管理や、リハビリテーションにて運動療法を行います。運動療法では関節可動域の維持・改善、損傷した腱板の筋力改善を図っていきます。腱板筋は、肩関節ではいわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉で、インナーマッスルの運動は低負荷・高頻度で行います。腱板筋を強化することで、肩関節での軟部組織の挟み込みの改善が期待できます。

 

腱板の断裂が大きい場合には、腱板をつなぐための「腱板縫合術」が行われます。術後の経過は良好なことが多く、術後3~6ヶ月で日常生活上では問題なく過ごせるようになります。また、6ヶ月を過ぎた頃からはゴルフやテニスなどのスポーツも行えるようになります。また、手術をした方が保存療法と比べて筋力が改善しやすいとの報告もあります。

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