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踵骨骨端症:シーバー病・セーバー病

【概要】

小学生高学年から中学生の前半のスポーツを行っている子供に発症しやすい「踵」の痛みです。成長期の子供の踵はまだ完全にくっついておらず、繰り返しの踵へのストレスで「踵骨骨端部(アキレス腱がついているところ)」に過度な負担がかかり、骨壊死や骨軟骨炎が起こる病気です。踵の腫れ、圧痛(押したときの痛み)、歩行時痛がみられ、踵がジワーっと痛い軽傷から足をつけないくらいの重症に至ることもあります。経過は半年~1年と長くかかることがありますが、骨が出来上がってしまえばその後痛みが続くことはありません。

 

バスケットボールをしている男子学生

 

【症状】

運動後にジワーっと痛いとお子様が言い始めたら「ん?」と思ってください。すぐに病院へ行く必要は無いですが、痛みが増強する又は痛みが続くようでしたら一度受診することをお勧めします。また、病院へ行かないまでも「練習量の調整」「動き方の改善・セルフケア」「靴・インソールの改善」などを念頭に置き、症状が悪化しないように気をつけてみてあげてください。

 

【治療とリハビリテーション】

・練習量の調整

練習量についてはチーム・親御様・本人の意思など色々な意見があると思いますので明言は避けますが、身体の為を考えると、成長期に無理をして追い込んでも将来良いことは無いです。甲子園の球数制限などもそうですが、現在はプロの選手たちが「成長期の運動のやりすぎ」について異議を唱えていますね。未来ある子供たちの身体を守るのは大人です。

・動き方とセルフケア

運動量が同じでも「動き方」によって負担が大きくなる場合があります。踵をドシドシ地面についたり、足の裏をバタバタ地面についたり、「身体のクッション機能」をうまく使えていないと踵に過度な負担がかかります。また、運動を行えば少なからず組織は疲労・損傷するものです。ウォーミングアップとクールダウンをしっかり行いましょう。運動直後、踵の痛みが強い場合は15分程度の短めのアイシングも効果的です。

・靴とインソールの改善

靴が足に合っていないと、先に説明したように「身体のクッション機能」をうまく使えないことがあります。最近は「柔らかい靴」が多く、足の崩れが目立ちます。少なくとも足が靴の中で滑らないように、運動時はしっかり靴紐を締める習慣を付けましょう。靴の大きさの目安は「踵をしっかり合わせて履いた時に、つま先に約1㎝の余裕ができる大きさ」です。とはいってもなかなか足に合う靴が無いのが現状です。そういった時は「機能的インソール」を使用しましょう。「機能的インソール」とは、平らないわゆる「中敷き」ではなく、踵や土踏まずの動きをサポートしてくれるインソールの事です。

 

インソール(フォームソティックス)

 

お子様の身体で気になる点がありましたら、悩まずに受診してご相談下さい。

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