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鼠径部痛症候群

【概要】

鼠径部痛症候群はグローインペイン症候群とも呼ばれ、鼠径部や下腹部に痛みが生じるものを言います。サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどボールを蹴る競技で発症することが多く、なかなか治りにくいのも特徴の1つです。痛みがあるまま無理に運動を続けていると慢性化してしまうこともあり、痛みと機能障害の悪循環となることがあります。

 

【原因】

ボールを蹴る動作によって骨盤と下肢をつなぐ鼠径部に大きな負担がかかり、繰り返しの物理的なストレスにより炎症が生じることで痛みが生じます。ストレスが生じる原因としては、股関節の可動域制限や筋力低下によって協調した股関節の動きに異常が生じ、鼠径部へのストレスが生じると考えられています。股関節内転筋と腹直筋を過度に使用してしまうことで痛みを生じることが多いとされています。

 

キック動作

 

【診断】

鼠径部周辺には様々な痛みの原因があるため断定的な診断は難しいところもありますが、サッカーなどの運動歴があり症状や圧痛などの所見から総合的に判断します。また、レントゲン検査やMRI検査を行うことで、他の股関節疾患との鑑別が可能となります。

 

【治療】

まずは炎症を落ち着かせるために、1~2週間程度の安静が必要です。初期にはアイシングや薬物療法、物理療法などを用いて痛みのコントロールを図り、運動復帰後の再発予防やパフォーマンス改善を目的に運動療法を行います。手術療法が選択されることも稀にありますが、明確な原因を断定することが難しいということもあり、保存療法が基本となります。また、今後もスポーツを続けていく方にとっては、物理的な鼠径部へのストレスを軽減させるための運動療法はとても大切になります。

 

【リハビリテーション】

痛みが生じる原因として鼠径部への過度なストレスが挙げられますが、そもそもの原因として骨盤や股関節、ひいては身体全体の使い方に問題があることで鼠径部へのストレスが増強してしまっている可能性があります。その原因として、股関節周囲筋の硬さや筋力低下、体幹の不安定性が考えられます。

 

それらの問題点を改善するために、股関節周囲筋のストレッチや筋力トレーニングを行い、徐々に立位でのバランス訓練やキック動作時の身体の使い方の指導へと進めていきます。痛みがなくなり次第、できるだけ早期に運動を再開させることが大切になります。ただ、痛みがなくなったからといって安定した動作を獲得しないうちに運動を再開してしまうと、再発のリスクが高くなってしまうため注意が必要です。

 

鼠径部痛症候群の運動のイラスト

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