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TFCC損傷

【概要】

TFCC損傷とは、橈骨遠位端骨折に併発してしばしば生じる「三角線維軟骨複合体(TFCC)」と呼ばれる部分の損傷のことを言います。TFCCは橈骨-月状骨-三角骨-尺骨の間に存在し、本来の機能としては手首の関節の安定性を高めたり、手首の圧迫に対してのストレスを緩衝させたりする働きを持っています。そのTFCCが転倒などにより過度な圧迫ストレスがかかったり、強い捻じれやずれなどのストレスがかかったりすることで損傷してしまい、痛みを引き起こすことがあります。

 

 

手の痛み

 

TFCCでは、手首の小指側で痛みを生じることが多くみられます。そして、TFCCが損傷している場合には肘から先を捻るような動きである「回外」「回内」といった動きや、手首を小指側に曲げる「尺屈」や手のひら側に曲げる「掌屈」といった動きで痛みが誘発されます。また、橈骨遠位端骨折では親指側の前腕の骨である橈骨が、骨折の影響で短縮してしまうことがあり、相対的に小指側の骨である尺骨が長くなってしまうことがあります。そのことを尺骨の「プラスバリアント」と言い、尺骨の方が長いことからTFCCへの圧迫ストレスが強くなってしまい、痛みを誘発しやすくなってしまいます。

 

【治療】

TFCCが構造的に破綻してしまった場合、運動療法では根本的な改善はできません。とりあえず動かしておいた方がいいだろうというような安易な関節可動域訓練は、損傷部位の痛みを強くしてしまったり、関節の不安定性を強めてしまったりする危険性が高くなります。TFCC損傷の疑いがある場合には、「回外」「回内」「尺屈」「掌屈」といった痛みを悪化させてしまう危険性のある動きをなるべく行わないように指導したり、装具やテーピングで手関節の動きを制限することで、TFCCにかかるストレスを軽減させたりします。

 

テーピングとはさみ

 

【リハビリテーション】

リハビリテーションでは、患部に対しての直接的な運動療法は行いませんが、手関節周囲の筋肉のストレッチや、血流を改善させるための物理療法を行うことがあります。しかし、最も大切なことは患部に繰り返しのストレスをかけて痛みを慢性化させないことですので、決して無理はしないようにリハビリテーションを進めていきます。基本的には保存療法で経過を観察することが多いですが、数カ月経過してもなかなか痛みが改善しなかったり、スポーツでの復帰を希望されたりする場合には、手術療法を選択することがあります。TFCC損傷の手術では、損傷部位の縫合や部分切除などを行うことで、痛みの軽減やパフォーマンスの改善を図っていきます。

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