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大腿骨骨幹部骨折

【概要】

大腿骨とは足の付け根から膝まで伸びる、人体で一番長い骨です。骨幹部とはその真ん中にあたる部分で、調度太ももの位置になります。この部位は交通事故などの強い衝撃で骨折することが多い部位ですが、高齢者や若年層では転倒・転落などで受傷することもあります。受傷直後に歩行不能となり低血圧やショック症状がおこることもあります。もし大腿骨の骨折が疑われる場合は、すぐに救急車で大きな病院へ受診することが必要です。

 

転倒のモデル

 

【治療】

10歳位までの骨折では、整復・固定し保存療法がメインとなります。骨幹部は長く筋肉が様々な方向からついている為、ズレの無いように骨を牽引・修正して動かないようにギプスで固定します。10歳以上では骨癒合が得られるまでに長時間を要し、動けないことによる拘縮の発生や廃用性筋力低下が懸念されるため、手術療法が選択されることが多いです。主に髄内釘やプレートなどで骨の外又は骨の中から固定する手術が選択されます。

 

【リハビリテーション】

手術がうまくいったら、しっかりとしたリハビリテーションが必要となります。まずは損傷を受けた太ももの筋肉が固まり膝の曲げ伸ばしが出来なくなる為、筋肉のリラクゼーションと柔軟性向上を行います。膝の曲げ伸ばしが上手く出来ないと歩く・立ち上がる・座るなどの日常何気なく行っている動作が出来なくなりとても大変なものです。また、外からの力で曲げ伸ばしが出来るようになっても「自分の力」が入らなければ動けないので筋力トレーニングも必須となります。特に膝を伸ばす太ももの前の筋肉や足を内側にひきつける太ももの内側の筋肉の萎縮や筋力低下は動きやすさに直結する為、トレーニングが重要です。

 

スクワット

 

リハビリテーションはまず入院中に集中して行い、退院後もシッカリと歩けるようになるまで外来にて行う事が殆どです。「途中でリハビリが終わりになってしまった。」「先生は良いと言ったけれど、自分はもっときちんと動けるようになりたい。」など、リハビリのやり残しがある方は当院でも外来リハビリが出来ますのでご相談下さい。経過が長くなればなるほど関節・筋肉の硬さや弱さが進んでしまいますので、気になる方はお早めにご来院下さい。お待ちしております。

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